サイトへ戻る

お勧めElectiveのご紹介

~TO582(Action Learning Project)~

どうもお久しぶりです。お元気ですか?Sunaoです。

最近のAnn Arborは、日の落ちる時間も早くなったこともあり、昼夜の寒暖の差も益々広がってきているように感じます。健康増進&ストレス発散の為、毎晩妻とNorth Campus周辺を歩くのですが、流石にTシャツ+短パンでは厳しい季節になってきました。また、前回Yasuが書いていた様に、Fall Termの授業の取り方には個人差が出ます。あんなに毎日会っていたクラスメイトでも、パッタリ会わなくなったメンバーも少なくなく、失ってから気付くGMBA生の存在の大きさと、新たに飛び込んだFull-Time生の輪への不安感の間で、少々センチメンタル&メランコリックな毎日を過ごしています。

今回のお題は、毎度スポーツなどのLightな話題しか書いてこなかったことへの反省と、最近同級生から質問されるケースが多い為、今回くらいは真面目に、自分の取ったElectiveを題材にするのも良いかなと思って選んだものです。また、これからRossに進学を考えている方にもお勧めしたい内容ですので、是非参考になればと考えています。但し、まだ始まって三週間しか経っておらず完璧に中身を把握している訳ではないことと、個人の主観が多分に含まれていますので、既にご存じの方も、そうでない方も、お気軽に読んで頂けるとありがたいです。

さて、私がFall Termでお勧めしたい授業というのが、サブタイトルにもあるTO582: Action Learning Projectです。恐らくこのブログを読んでいる様な物好き(Ross好き)であれば「ん?それ、なんか聞いたこあるやつじゃない?」と思われたことでしょう。そう、この授業はRossのスローガンにもなっている"Learn by Doing"を体言しており、Rossで学んだ知識と、己の体力、人間力を総動員しながら、企業組織の抱える課題にアタックしようとするもので、Ross MBAの目玉商品である、MAPの兄弟的存在であることがその魅力と言えます。実は、Ross GMBAのカリキュラム紹介の中でも"Featured Courses"の一つとして挙げられています。

授業の指揮は、Prof. Roman KapuscinskiとProf. Izak Duenyasのダブルキャストという豪華な陣容で、RomanはOperation Managementの教授として7月のCore Courseでお世話になり、IzakもMAPの教授としてGMBA'17の締めくくりとしてGMBA生の指揮を執るということもあって、教授に対する抵抗感は全く無いと言っていいでしょう。また、生徒もBBA、MBA、Engineeringの混成というとても多様化されたクラスとなっており、若いBBAなんかを見ていると、とても新鮮な気分になります。

*念のためですが、BBAはBachelor of Business Administrationの略です。ババアの略ではありません。

何よりこの授業を特別なものにしているのは、かの有名なA.T. Kearneyのコンサルタントが各プロジェクトグループのCoachとして生徒の指導に当たってくれるという点だと言えるでしょう。A.T. Kearneyは2008年より、①未来のコンサルタントの育成、②企業へ割安のコンサルティングを提供、③有能で芽の出そうな生徒の青田買い、の三点を目的にStudent Lab.という名でこのプロジェクトを立ち上げ、全米TOP Business Schoolと提携。お題を各校に合わせて選び、例えば、BoothではFinancial Management、TepperではCorporate Strategyといった具合に、各校のFocusに寄り添ってお品書きを大学に提供してくれます。Operation Management 全米No.1を標榜するRossはRomanとIzakがTauber Instituteの中核を担っていることからも、Operationの改善をテーマにしたものが多くなっています。(なので授業もTO:Technology&OperationにClassifyされています )

かく言う私は、北米西海岸に本拠地を置く大手玩具メーカーのOperation改善を担うチームにアサインされました。NativeばかりですがグループやCoachもやり易いメンバーに恵まれ、つい先日Rossで行われたクライアントとの初会合も無事に終わり、上々の滑り出しといった具合です。クラス全体に与えられた12の案件の中で、自身一番興味があり、且つ一番目に投票した案件に当たったので、モチベーションの高い状態で通期(全14週間)の工程を乗り越えたいと思います。

この授業を"ミニMAP"と形容する生徒は少なくありません。しかし、14週間というプロジェクト期間の長さや、付与されている7.5 creditの単位、A.T.Kearneyから得られる情報などを勘案すると、MAP同等かそれ以上の価値のある授業だと言っても過言ではないと思っています。現に、私もRomanからの"The class is definitely better than typical MAP"の言葉で履修を決めました。今年は、私を含めて二名しかGMBA生は取っていませんが、複数から「Fall Termしかやってないなら、取っておけば良かった!」という声も聞いた為、今後、Ross MBA/GMBAを目指される方の頭の片隅に残る様、TO582の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。

We learn by example and by direct experience because there are real limits to the adequacy of verbal instruction.” - Malcolm Gladwell

では、次回Junよろしく!!